闇も光もある「宗教」の好きと嫌いを出し合ってみて感じたこと|オープンlabレポート(Oct,2022)
10月22日、東京・中野にある生き方開発labの拠点で、「オープンlab」が開催されました。参加者およそ20名。研究開発を担当するlabフェローや、それを支える仲間であるlabメンバーだけでなく、興味があればどなたでも参加いただける場です。
この日の担当はオルタナティヴ宗教開発室。「あなたが宗教をつくるとしたら?」というテーマで開催されました。
なぜいま「宗教」なのか
さて、オープンlab当日の流れは以下の通り。序盤では、生き方開発においてなぜ「宗教」をテーマにしたのか、そのいきさつが語られました。
多くの人にとって遠い存在であるだろう「宗教」ですが、「生き方」というのを根っこから考えるために大切な視点だと、labでは考えています。宗教に入信していなくても、日本の国民性や空気のなかに知らないうちに宗教的な要素が織り込まれていると考えられるからです。
発表では、上記3つのポイントが示されました。「根っこから生き方を再構築する」というlabのコンセプトと、重なる部分が大きいことが分かります。
「5大宗教」の違いを説明出来る?
続けて、5大宗教の比較です。単純に比べられないものではあるけれど、宗教について深めるために、あえて単純化して俯瞰しました。
深淵な各々の宗教を、思い切りシンプルに、それでも本質に迫ろうとしてまとめあげられたレポートは、分かりやすいだけでなく度々笑いを誘いました。「宗教」を等身大の自分の言葉で語ることの面白さ、という感じでしょうか。
「こんな宗教は嫌だ!」を出し合ってみた
いよいよ、本日のメインイベントであるワークショップの時間です。小グループに分かれて、まず「こんな宗教は嫌だ!」を、次に「こんな宗教なら欲しい!」を出し合ってみました。
まとまった発表を聞いてある程度の知的基盤を共有したこともあり、各々の感じ方の違いも鮮明で、楽しくも深みのある時間となりました。
まとめ|根源的なものとの関係構築
色々話し合ってみて思ったのは、「宗教」という斜め上(斜め下?)から自分や生活を眺めると、風景が違って見えるということでした。
根源的なものって間違えなく大切なのに、日々の生活で直面している「課題」だとか「やるべきこと」って、本当に自分の取り組むべきことなのだろうか…そんな疑問が浮かびました。
5大宗教の発表は、基本的に「昔の話」が多かったです。宗教によって違うけど、普通に1000年単位です。当時に比べると文明は比較にならないくらい発展していますが、人間の願いってさほど変わらないようにも思えます。
神話を否定するわけではないけれど、宗教が「人間の願いから人間が作り出したもの」だとするならば、私たちにもこの時代だからこその宗教(実際の宗教、またはかつて宗教が果たしていた役割に変わるもの)を、つくり出していけるかもしれませんよね。
おまけ
終了後は、DJブースが設置されての交流会!90年代J-POPなども流れるなか、基本的に話し足りないので、ワイワイやったりしっとりやったり、それぞれ楽しみました。あなたも次回はぜひ!
告知|11月のオープンlab
次回のオープンlabは11月20日です
「遊ぶと働くの未来を考える」をテーマに掲げ、どこに遊ぶ・働くの区別があるのか、なぜ働かないものは食うべからずなのか、など、共通のインプットをしたうえで、それぞれの考えや思いを共有しあいたいと思います。詳細は下記をご覧ください。