自分に根ざした生き方って何だろう?|普通を疑う視点と、他者との関わりから見えてくる私
生き方開発lab@東京・中野では、毎月イベントを開催しています。
自分らしくいたい、自分に正直に生きたい、と思っていても何をどうしたらいいのか、ぱっとはわからないですよね。
やり方も人それぞれだし、ただの自分勝手になってしまうのも違うし…。職場や家庭では扱いづらいテーマですが、一人きりでは「自分らしい生き方」を探すのも大変です。
そう思って、様々な角度から模索できる場を開催しています。
「世界」とつながる場|オープンlabレポート
人間は、集団で、そして社会で生きる生き物です。集団や社会には、これが「普通」という目に見えない圧があります。(もちろん、圧だと感じていない人もいます。)
そんな、いつのまにかできてしまっている「普通」に様々なテーマで切り込んでいます。一体いつからそれは普通で、本当に自分が思っているほど普通のことなのか?
今年度のテーマに「家族」「働く」「宗教」をかかげ、歴史や定義の調査だけでなく、それを踏まえた上で、新しい形や価値観はないのだろうか、という研究開発に取り組んでいます。
【オープンlab】というイベントでは、この各テーマで研究開発している開発室が、普段どんな調査や開発をしているのかを発表しています。
2月のオープンlab担当は「オルタナティブ宗教開発室」です。普段はあまり意識していないけれど、宗教的な行事や言葉は生活に浸透しているし、暮らしている街には、たくさんの施設があります。
そこで、【今もわたしたちに影響を与えている宗教的な価値観とは?】というテーマで調査を進めました。あなたが思っていた「普通」の価値観も、もしかしたら背景は宗教かもしれません。
日本人は無宗教とも言われますが、特定の宗教に対する信仰がないだけで、信仰心自体がないわけではなさそうです。
伝統宗教は「神」や「自然」など、人間を超越した存在への信仰が軸にありますが、そうは言っても宗教は人間が作り出したものでもあります。
もっと今の時代にあった、それでいて今を生きる自分たちにもっと役立ちそうな形があるのではないかと、ディスカッションを通して思えました。
「じぶん」とつながる場|みんなでトークライブ!
レポート
2つめのイベントは、他者との対話を通して、自分自身の思いや考えを整理していく場です。今回のテーマは【ライスワークとライフワーク〜「仕事」ってお金を稼ぐためにするの?】でした。
戦後の日本にあった「幸福モデル」って、もうそんなの通用しないと頭ではわかっていても、企業に就職したり、結婚したりすれば、安心・安定できるという感覚も、まだまだ根強く残っています。
果たして、安定は本当にあなたの幸福に繋がっているのか?
自分にとって、お金だけじゃない価値観=ライフワークとはどういうものなのか、ということを、集まったみんなでじっくり話しました。
学生の時には考える機会や場も多くあった「進路」ですが、大人になると「進路」について考える時間や、相談できる場はぐっと減ります。
でも、大人にだって、もっと進路を考えたり話せる相手が必要だと思います。単に「転職」や「結婚」や「移住」というようなわかりやすい進路ではなく、自分はどんなふうに生きていきたいのかを、じっくり探る必要があります。
自分らしく生きていくためには、単に自分を知るだけではなく、その上でどう他者や社会と関わっていくのかという意思決定をする必要があります。
今回のトークライブイベントでは、自分が進路選択の分かれ道に立たされていた高校や大学時代を振り返ることや、今の自分が欲しいと思うライフワークとはどんなものなのかを語り合い、探りました。
ぼんやりとしていることも、他人に向けてアウトプットしたり、相手から意見が返ってくる機会があると、違う視点が生まれます。
どちらのイベントにも、様々な年代や属性の人たちが集まっていますが、「生き方」はどんな人たちにも関係しているもの。
問題意識が同じであれば、深まる話しができます。
興味のある方は、ぜひ一度labに遊びにきてみてくださいね。
告知|3月の生き方開発lab
遊ぶと働くをテーマにしたオープンlabを開催します
3月のオープンlabは「遊ぶと働くの未来」を研究開発しているメンバーからの発表です。
インプットのあとは、集まった人同士でグループディスカッションをします。テーマに興味がある人はもちろん、どんな人たちが集まっているのか、どんな場所で開かれているのかが気になる方も、ぜひどうぞ!