自分の思ったことを場に出す #myしゅぎょう
れんげ舎メンバーが普段の仕事・生活やれんげ舎の事業で取り組んでいる「myしゅぎょう」を紹介する【myしゅぎょうシリーズ】
今回は、どんなしゅぎょうをしているのかをインタビューしました。3名のメンバーの話を3回に分けてお届けします。初回は、普段会社員として働きながら、場づくり支援事業やstand.fm「ことばの灯台」のスタッフとして活躍しているおくDです。
「自分の思ったことを話さないで済む環境を選んできた」というおくDが、今日常の中で取り組んでいること、その中で考えていることを聞きました。
人の輪に入れるだけで満足していた
──れんげ舎では「自分らしくあること」と「人とつながること」を両立させる在り方を追求することを「しゅぎょう」と呼んでいます。おくちゃんの「しゅぎょう」はなんでしょうか?
おくD:私のしゅぎょうは「自分の思ったことを場に出すこと」です。
──具体的にはどんな取り組みなんですか?
おくD:生活や仕事の一つ一つの場面で、自分が感じていることを引っ込めず、口にしていくという取り組みです。
──きっかけは何だったですか?
おくD:れんげ舎の活動に参加していて言葉が出てこないことが続いたんです。それまでの生き方を振り返ってみると、私はだいたい人の輪に入れると満足して、自分の思ったことを口にしてこなかったことに気づきました。その時、このままじゃまずい、なんとかしたいと思いました。
まとまらなくても口に出す!
──具体的にはどう取り組んでいるんでしょうか?
おくD:人と話すとき、ちゃんとまとまらなくても、まず口にするようにしています。私は、考えをまとめようとすると考え込んでしまったり、タイミングも逃してしまうので、「体裁が整わなくても出す」のがポイントです。
──取り組んでみて、どんな変化がありましたか?
おくD:最初は自分が思うことをつかめなくて、自分でもびっくりしました。本当に今までそこに目を向けていなかったんだって。意識しても重要な会議とか緊張する場面では言葉を引っ込めてしまう時があります。
──そういう課題にはどう対処しているんですか?
おくD:れんげ舎では、メンバーがお互いの日常を共有する場が定期的にあります。この機会がしゅぎょうの時間になっていると思います。この場で、意識して口にする→終わった後で自分の態度を振り返ることで、少しずつ自分の感覚をつかむことができるようになっています。
──今後はどう取り組んでいきたいですか?
おくD:目の前の相手とちゃんとやりとりしていきたいという気持ちが強くなっていますね。その時々の自分の言葉できちんと伝え、相手の言葉もきちんと聞きたいと思っています。
──では、最後に一言をお願いします。
おくD:自分の思ったことを場に出すしゅぎょうは、このままじゃ残りの人生、人と上辺の関わりしか作れないんじゃないか、そんなのは嫌だという危機感がはじまりでした。時間をかけて身につけた態度は油断するとすぐ元通りになります。一人でもやり抜く意思と問題意識を共有できている仲間がいることが大事だと感じています。