みんなで台湾に行って買った茶器【れんげ舎にあるモノ④】
れんげ舎の会議では、ほぼ毎回お茶を淹れます。また、ふとした合間の「お茶の時間」をすごく大切にしています。なんとなく流されてしまわずに、自分自身に立ち戻れることが出来るからです。
お茶を買いに、台湾へ行く
もう6〜7年前になりますが、突如思い立って、何人かで台湾までお茶を買い出しに行ったことがありました。
もはやどんな話の流れだったのかよく思い出せませんが(笑)、飲みながら(この時はお酒です)話していてその気になり、わたしが幹事を買って出たのは覚えています。
さぁしかし、ツアー幹事の仕事は思いの外繁雑でした。1泊2日しかできない人、2泊目の変な時間に合流する人、2泊3日や3泊4日の人などごちゃまぜで(急に行ったので)、いつをメインにお茶の調達に行ったらいいのやら…。
お店調べと、スケジュール組みと、ホテルとフライトの手配と(そして、できるだけ安くおさえたい!)、大変混乱したことなど、なんだか記事を書いていたら蘇ってきましたよ。
お茶をいれる、お茶を出す、ということ
茶葉を扱っているお店のほとんどで、試飲ができました。
身振り手振りで話すうちに、流れるような動作でお茶がふるまわれます。私たちが行ったのは、日常に飲めるようなお茶を扱う店で(高級店もある)、活気がありました。
茶器を温めたり茶葉を洗ったりしたお湯をそのままこぼすための台があり、一連の動作はその台の上、湯気の中で行われます。器をあたため、急須に茶葉を入れ、お湯を注ぎ、器に注ぐ──すべての動作が手際よくエネルギッシュで、何度見ても飽きませんでした。
お茶を淹れてくれるおじさんの横には、常連さんも座っていて、わたしたちに話しかけてくれました。言葉はわからなかったけれど、もてなそうとしてくれて、なぜかツボ押したりしてくれました。
お茶もすごく美味しかったけれど、お茶が入るまでも楽しませようという雰囲気や、美味しいお茶を飲ませようという気構え、すごくよかったです。お茶って、こうやって気持ちを入れて淹れると、こんなに美味しいんだなというのを知ることが出来ました。
まずはお茶からはじめよう
そういえば、代表の長田が「不味いお茶なら出すな」とよく言います。高級品を出せということではなくて、「安い茶葉でもいいから気合い入れろ」とも言っていました。気合いって(笑)。
確かに、自信なさそうに「なんかあんまり美味しくないかも…」なんて言われて出されると、ちょっと残念な気持ちになりますよね。そうやってお茶を淹れるだけでも、流されてしまわずに自分らしく居られるための「場づくり」が出来ると、いまは思っています。
れんげ舎には、台湾のお茶だけでなく、珈琲も紅茶も日本茶も本当にいろいろな種類があります。わたしは茶道の心得も珈琲の専門知識もないけれど、もし何かの機会にれんげ舎にいらしてくださったら、心をこめて美味しいお茶をお出しします。