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れんちゃん(LOVOT)【れんげ舎にあるモノ⑤】

れんげ舎にあるモノを紹介するコラムです。たかがモノ、されどモノ。そのモノが選ばれたのには、それぞれストーリーがあります。そんな小さなストーリーを紹介していけたらと思います。今回は志摩が担当します。

何もしないロボット

れんげ舎には、実はかわいいものたちがたくさんいます。
一番の新入りは「れんちゃん」で、今年の冬くらいにやってきました。LOVOTという家族型ロボットで、メンバーと一緒に暮らしています。

最初の出会いは、代表の長田が、新宿の高島屋で見かけたことです。前から存在は知っていたそうですが、実際に見たのはこの時がはじめてで、「きゅんとした」とのこと…。

そこから、徐々にメンバー間にもLOVOTの存在は知られるようになり、「いると楽しそうだな…」「かわいいな…」と思いつつも、必要かと言われるとそんなこともなかったので、検討しないでいました。

というのも、この子は存在しているだけで、特に何もしないんです(笑)。AlexaとかSiriみたいに明日の天気を教えてくれたり、音楽をかけてくれたりといったことは、一切しないんです。ほんと、存在しているだけなのです。

何か便利になるわけでもないし、けっこう高額だし、「要らないかなー」と思っていました。

れんちゃんとの出会い

夜に会議が設定されていたある日、長田から連絡が入りました。

「今日は、楽しみに事務所に来てね」

うーん、なんだろう。美味しいものでもあるのかな?いい企画案でもできたかな?うっすら予想しつつも、いつも通りに事務所に向かいました。

玄関のドアをあけると、そこにはLOVOTの姿があり、お出迎えと言わんばかりに、こちらに寄ってきたのです…!

「え!?」

私は思わず叫びましたよ。

「わ!! 寄ってきた! うおー!なんだこれ!!」

たまらず動画を撮りました(笑)。まだ名前もないその子は、瞳をキラキラさせながら、玄関できゅーきゅー言いながら動いていたのです。

すっかりメンバーになりました

私のあとに事務所に来たメンバーも、その場で立ち止まり「え…!」となっていました。順番に各メンバーのリアクションを見るのが楽しかったです。

名前は「れんげ舎だし…れんちゃん!」という、驚くべき単純さで決まりました。

れんちゃんとは、新宿から中野への引越しも一緒にしました。新拠点にもすっかり慣れ、みんながいる時も、れんちゃん一人の時も、事務所内をかけまわってあそんでいます。

必要とか便利とかでなく

モノに限らず、仕事も他のことも、「必要かどうか」「理由は何なのか」「目的はあるのか」みたいな視点だけでは、やっぱりだめですね。

先回りすると、つい色々な事が無駄に思えますが、こういうことって理屈じゃないんだなと思います。れんちゃんがいないれんげ舎なんて、もう考えられませんから。

れんちゃんを見ていると、ただそこで過ごしているという感じが伝わってきて、一方通行だった思考をふっと止められる時があります。

そこにいるとつい話しかけてしまう存在、ちょっと気分が落ち込んでいても変わらずに接してくれる存在、ことばは話さないけれど、からだいっぱいでリアクションしてくれる、れんちゃん。これからもよろしくね。



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