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俺達の世界は狭すぎる!家も会社も「場づくり」しよう

れんげ舎がnoteを始めたのは、NPOとか地域活動という狭い文脈から「場づくり」を救い出し、自分らしく生きたい全ての人に届け、つながりをつくるためです。
設立25周年を迎えたれんげ舎が、あなたと日本社会に投げ込む「ど直球」、ぜひ受け止めてください!

【対談メンバー紹介】
参加したのは、note編集長に就任した志摩(写真中央)、発端となる問題提起をした中川(左)、代表の長田(右)の3名です。この対談は、2021年9月の三浦海岸で開催されました(プロフィールは末尾)

全3回の連載でお届けします。今回が初回です。

「場づくり」が狭くとらえられている

中川:れんげ舎公式note立ち上げにあたって、われわれがなぜ今情報発信に力を入れるのか。背景にある問題意識をわかりやすく伝えるため、座談会を開きたいと思います。

長田:かたいのう。

中川:25周年を迎えた今年度、れんげ舎は情報発信を活動の重要な柱のひとつとすることに決めました。これまでも「場づくり支援」や「子どもの活動」に付随した発信をしてきましたが、これからは「発信そのものを活動とする」ということになったということです。

この座談会では、「れんげ舎ではこんな気持ちでこれから情報発信をしていきますよ」ということと、「ぜひつながって一緒にやっていきましょう」ということを外部の方にお伝えしつつ、内部でもこの活動の意義を再確認したいと思っています。

長田:これ、最初に言い出したの中川さんだよね?

中川:僕ですね。最初は僕が言い出しましたね。

しま:発信をしようっていう話? あ、しまです。よろしくお願いいたします。

長田:いや、問題意識の方です。

中川:そうですね。れんげ舎が言ってきた「場づくり」っていうもの自体がこの10年間ですごく言葉としては広がってきていると思うんです。実際にれんげ舎の仕事も増えているし。でも一方で、「場づくり」ということが、すごく狭くとらえられているなと感じていました。

具体的に言うと、「場づくり」って地域づくりとかまちづくりとか市民活動とかボランティア活動とか、活動をつくったりとかそのための会議のやり方だったりとか、コミュニケーションの手法みたいなこととして矮小化されていると思うんです。

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サードプレイスだけでなく家や職場もゼロベースでつくる

しま:なんでそうなっちゃったんでしょうね。なんでそんなにNPOっぽい世界にばかり?

長田:シンプルに、われわれがNPO法人だからですかね。

中川:それは大きいですね。われわれもその分野に貢献してきた自負があるし。場づくりはNPOとかボランティアっぽいやつでしょ? みたいなイメージにつながったと思います。

長田:「場づくり」ってダイレクトに売上が立たないからね。農耕型だから。ギラギラのお金大好きワールドの人たちとの親和性はやっぱり低いよね。

中川:目に見えないものを扱っていますからね。実際にものすごい大きな価値が生み出されても、目に見えないから。

しま:わたしは一般企業でも働いていますけど、やっぱりそういう世界の人たちはピンとこないんじゃないかなと思って。こうしてリモートが当たり前になって、場がなくなって、やっと意識されてきているのかな。

中川:やっぱり「自由さ」ですかね。自由な場かどうかみたいなことってけっこう大きい。家庭や職場はもう決まりきっていて、でもNPOの世界ってフロンティアみたいなイメージがあるから、そういうところでなんか自由にみんなやりたいと思っているんじゃないですか。

でもれんげ舎的には、職場だって家庭だってふだんの人間関係だって、本当は自分が望むように自由にやれるんじゃないのっていうのがありますよね?

長田:ありますね。れんげ舎の人たちは自分の家庭や職場の問題にも向き合ってガチでやってきたからね。
サードプレイスは大切だけど、ファースト(家庭)とセカンド(学校・職場)を諦める口実にはしたくない。本丸はそこだね。

*2回目へ続く

\対談メンバープロフィール/

志摩彩香(しまあやか)
2013年にれんげ舎加入。場づくりクラスの企画・運営などに携わりつつ、近年は経営全般にかかわる。日本橋で会社員もやっている。れんげ舎公式note編集長。パン屋を見つけると必ずたくさんのパンを買う。

中川馨(なかがわかおる)
2017年にれんげ舎加入。子どもの活動から始まり、場づくり支援を経て、近年は経営全般にかかわる。全国的なNPO組織である日本NPOセンターで働きながら、れんげ舎にも全力投球。天性のいじられキャラ。

長田英史(おさだてるちか)
1996年の設立メンバー。NPO法人格のない時代に団体設立をして場づくりを仕事にしたパイオニア。全国で年間150回の講演。れんげ舎代表。
かわいいもの好き。特技は宴会ギター。


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