仲間と話したら希望が生まれた #myしゅぎょう【いえのみ②】
子育てをしながら、自分らしく暮らすことも諦めない。日常を自分らしく生きるための日々の実践の様子をお届けしています。今回は全3回のうちの2回目。強い孤独感からどのように希望を取り戻しつつある現在地まで到達出来たのか、お話させていただこうと思います(前回はこちらです)。
延々と大声で泣く子どもと家に籠もる
出産直後の1ヶ月間は里帰りをし、その後自宅に戻りました。公的なショートステイサービスやデイケア(助産院に子どもと一緒に泊まったり日中を過ごしたりする)も利用し、「できるだけ他の人のサポートを受けよう」と考えていました。
生後3ヶ月以降になると、改めて一時保育や産後ヘルパーなど別のサービスを申し込む必要があります。日々を過ごすのがやっとで、スケジュールをうまく組めず、タイミングよくそうしたサービスを利用出来ませんでした。結果的に、子どもとふたりだけの時間が増えました。
延々と大声で泣く子どもと家に籠もりきり。息がつまりそうです。
「ちょっと話そうよ」で訪れた転機
そんな時、自宅近くでれんげ舎の子ども(小中学生対象)の活動があり、その担当スタッフが連絡をくれました。
「ちょっと遊びにおいでよ、迎えに行くから」
大人と話す機会もほとんどなくなっていたので、久しぶりに仲間と過ごせる嬉しさで、子どもを連れて遊びに行きました。
お茶を飲みながら近況を話していると、「もっと仲間と話す機会が欲しい」「れんげ舎の仕事も少しずつでいいから再開したい」「子どもをちょっとでもいいから誰かに抱っこしてもらえたら助かる」など、自分の思いが次々と出てきました。
そんなことを話していると、こう言われました。
「それならさ、◯◯さんとか△△さん(いずれも子育て経験のあるスタッフ)に来てもらって、その間にれんげ舎のことや他のやりたいことやればいいんじゃない?」
何だろうこの夢のような話は…と思いました。
改めて仲間に連絡を取って相談する
早速連絡を取りました。そうすると、なんとその週の終わりから自宅に来てくれるというのです。
いまは週2回・3〜4時間、れんげ舎のスタッフが自宅に来てくれて、子どもと過ごしています。こうした「定例の場」が出来たことで、私の生活は大きく変わりました。
子育ては属人的な役割が多く(母乳育児の場合は主に授乳)、自分以外の人にはお願いできないと無意識のうちに考え抱え込んでいた部分もありました。家に籠もりきりだったことで、視野もすごく狭くなっていたと思います。
れんげ舎の活動として子どもを見てくれている
ベビーシッターを頼むのとは、全然違うんです。
自宅に来てくれるスタッフは、個人的に来てくれているのではなく、れんげ舎の活動の一環として来ています。その間、私の産休で他の人に負担をかけていた仕事を、いろいろとやることが出来ます。
こうして、子育ても、れんげ舎の仕事も、当面は両立できる方法が見つかりました。縮こまっていた心身や視野が広がって、今の自分に合うような日常へと調整されました。気持ちがだいぶ楽になりました。
仲間と話すことで自分の抱えていた思いが整理される。
一人では思いつかなかったアイディアが出て来る。
それをそのまま実行する。
どれもこれもれんげ舎が「場づくり」で伝えていることばかり。今回は、当事者として実践し、ゆっくりでも生活が変わっていくことを実感しました。仲間と会って話したら、本当に希望が生まれました。
次回は、新しい日常に慣れてきた中で起きた出来事から、「忙しい時ほど連絡を取り、一人で抱え込まない大切さ」に気づいた話をお届けする予定です。