初対面の先入観、相談しない同僚、成長する悩みを語る!
れんげ舎の代表・長田英史のラジオ番組『ことばの灯台』を聴いたメンバーたちが、それぞれに気持ちを揺さぶられた回を語り合います。
今回は12月の放送から、それぞれが1本を語りました。今回は年越し合宿で訪れた伊豆高原で話しました。
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自分フィルターで相手と出会いたい
しま:今月もはじまりました「プレイバック・ことばの灯台」!
トップバッターは中川さん! 今月は何を選んだの?
中川:わたしは「先入観を持たずに出会いたい」を選びました。
自分はNPO団体を支援する仕事をしているので、よく団体の評判を聞かれるんです。情報提供はするんですけど、決め手は「その人がどう感じたか」ということなので、自分は「情報」しか与えられないなといつも思っていて。
自分自身は、事前に得た情報を踏まえて相手の印象を決めていたことが結構あって、もったいなかったなと思います。ある意味、その人と本当に出会っていなかったのかもしれない。
しま:事前情報を話したがる人っている気がする。なんで話したいのかな?
中川:派閥をつくりたいとか(笑)。
小山:他の人の情報でフィルターがかかると、それを取り外すのに時間がかかります。だから、わたしも事前情報はあまり聞きたくないですね。
相談していない自分に気付いた
しま:次はおくDです!
おく:私は「一番困っていることを相談すると自立できる」を選びました。
私、自分から相談しないタイプで、見かねた周りの人たちから「相談にのるよ」とか「誰かに相談したほうがいいよ」とか言われることが多くて…。
しま:ちょっと意外〜。
おく:最近、職場の同僚がとても困っていたのに、全然相談してくれないっていうことがあったんですよ。それで、「あ、これ、私だ!」と(笑)。
中川:その人はどうして相談しなかったの?
おく:「自分がなんとかしなきゃ!」と思っていたみたいです。でも組織で仕事しているので、相談してくれればいいのにと思って。
小山:相談は、自分もさらけださないとできないですからね。そういう覚悟は必要ですね。
おく:自分のことや状況を客観的に理解するのが大事だなと思います。さきほどの職場の話も、別の同僚が話を聞いて、状況を客観的に整理してまとめてくれたので何とかなりました。
しま:いい同僚…!
おく:困っていることが解決するわけじゃないけど、人の力を借りながら悩みの理解を深めることで、絡み合った紐がほどけてほっとできるのだと思います。
成長する悩み
しま:最後は小山さんです。どうぞ!
小山:私は「悩みを深掘りすれば誰かとつながれる」です。
事務手続きなどの相談をうける仕事なんですが、いつの間にか個人的な悩み相談に変わっていくことが多くて、その時に感じていることを話したいと思って選びました。
何に悩んでいるのか、本人もよくわかっていないことがあります。そんなときはその人の話を整理していきます。でも、その結果、「成長してしまったな」と感じることがあります。
おく:悩みが成長するって?
小山:最初の小さな悩みに、色々な別の悩みがくっついて、大きくなってしまうことです。「もっと早く相談しに来てくれればよかったのに…!」って。
中川:一人で言語化を続けていると、悩みを成長させちゃうことってあリますよね。そこから抜け出しにくくなるし、他の人に入ってもらう余地がなくなっちゃう感じはありますね。
しま:話せる時間と環境と場が、いつでもどこでもあるわけじゃないからね。私は悩みを深掘りできたときって、ちゃんと相談しようとしたときよりも、偶然の方が多いな。
小山:分かる。自然とそういう話もできるような場をつくりたいですよね。