孤独の効用、期待と実態、リスクへの態度について語る!
れんげ舎の代表・長田英史のラジオ番組『ことばの灯台』を聴いたメンバーたちが、気持ちを揺さぶられた回を語り合います。
毎月の放送から3人が1本ずつを選び、自分のエピソードも交えながら、思ったことを語っています。
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孤独を使って自分を知る
しま:春らしい陽気になってきましたね〜。そして、今日はれんげ舎の新拠点での初めての収録ですね!みなさま、よろしくおねがいします!
それでは、いってみましょう。小山さん、どうぞ!
小山:私は「孤独じゃダメですか?」です。自分では、自分のことを孤独だと思ったことってないのですが、年齢のせいか周りが言い始めまして。孤独・孤立にまつわる法まで出来てきてるし…。
しま:そんな法案あるの!?
中川:自分の孤独を他人から「問題だ」と指摘される筋合いはないですよね。誰かといる時にしかできないこともあるけど、孤独なときにしかできないこともあります。
おく:一般的にも「孤独」って寂しいことってイメージがありますよね。でも、例えば旅行とかで本当に行きたい・見たいと思ってる場所がある時は、私は1人の方がいいな。本当にやりたいことは1人がいい。人に惑わされずに、純粋に楽しめるし。
小山:孤独はかっこよくもありますよ! かっこいい孤独の象徴といえばスナフキンですが(笑)。自分の世界観がありますよね。やっぱり自分探しに孤独は必要です。
しま:誰かといて馴染めない時の方が、むしろ孤独感を感じるな。最初から一人なら、別に何とも思わない。
小山:人とコミュニケーションを取るには自分を知る必要があって、そのために孤独という道具を使えるといい。ってことは、冒頭で私は「孤独を感じた事がない」って言ってしまったけれど、自分と向き合ってこなかったという事になるのかな?そんなはずはないなー。鈍感で孤独に気づいてこなかったのかなー。
中川:小山さん、迷路に迷いましたね(笑)。
関係性だけではつくれない、語りあえる居場所
しま:次は、おくDです!
おく:私は「自分らしさのサバイバル〜本当に思っていることを語る場はありますか?」 です。サバイバルという言葉が印象的で、生々しさと温かさの先に希望を感じました。語る場って家族やパートナーだと思いこんでいたんだけど、あるときに私はその形じゃないんだなと思いました。
中川:そういう時期もあったけど、もうそこから脱してはいるんだね。
おく:振り返ると、そういうような関係性ではない人たちや場の方が、話せていたなと思う。普通に考えて、そういう関係性にはまらない人たちのほうが単純に人数の母数も多いしね。
しま:まあ確かに、関係性に理想や憧れを抱いてるような節は、世の中にあるよね。
中川:本当に不思議だよ。そういう家族ももちろんいるだろうけど、たまたま同じ家族ってだけだからね。期待できるのが凄い。
おく:うん、家族じゃなくてもいいのはわかってたんだけど、一番身近なところでそれができなくてどうするんだって思っていたんです。
しま:関係性の実態よりもイメージ先行で「わたしたち家族だから・恋人だからなんでも話そう!」みたいな感じでこられると辛いかな。
中川:なんとなく、他人はもうちょっと自分のことをわかってくれてるように思ってしまう甘えがあるんだけど、実際は違う。だから、家族だどうだとか以前に、自分で自分のことを語る必要がありますね。
おく:たしかにそうですよね。そう思うと、私あまり語ってこなかったな〜。自分からは語ってこなかったくせに、語れる場だけを求めていたんだな〜。納得。
リターンこそが、リスクだと感じていた
しま:さて、最後は中川さんです!
中川:私は「ハイリスク・ノーリターンが最高!経験するためにお金を使おう」です。最近いろんなことでちゃんと見返りが欲しいなと思っていたんです。
おく:意外!そういのを求めない人かと!
中川:いやいや(笑)。でも、見返りを求めなければ傷ついたり失望することはないでしょ。だから、「見返りを求める」ということから逃げていたのかもと思ったんです。
小山:あ、それ、わかります。期待しすぎると応えてもらいたい気持ちに縛られちゃいますよね。
しま:私は、見返りって一つじゃないと思う。例えば、予定が急にキャンセルになっても、天気が良かったりすると出かけてよかったと思ったりしない?
中川:仕事の報酬もお金だけじゃない。
小山:仕事柄、無料相談会をよくやります。色々な人の話を聞けて経験値になるので、対価は発生しないけど、すごく大きな見返りがあります。
しま:何がリスクで何がリターンかって話してみると私たちよくわかっていないね(笑)。