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気付かれるやさしさ、あそびの仕事化、社会通念パンチについて語る!

れんげ舎の代表・長田英史のラジオ番組『ことばの灯台』を聴いたメンバーたちが、気持ちを揺さぶられた回を語り合います。
毎月の放送から3人が1本ずつを選び、自分のエピソードも交えながら、思ったことを語っています

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【参加者プロフィール】
おくD
場づくり支援スタッフを経て、リサーチや経理などを担当。
懇親会の会場探しの際に特殊能力を発揮する。

中川 馨(なかがわ かおる)
現場から経営まで幅広く活躍。天性のいじられキャラ。
自動ドアの前に立っても開かないことが多い.

小山 範之(こやま のりゆき)
行政書士ということもあり、それ系の質問を
みんなからされよく頼られている。群馬県在住。

居心地のいいお店とは?

しま:今日はれんげ舎にお花がありますね!(メンバーが職場でいただいたそうで、飾ってありました。)いつもより華やかな雰囲気の中、さっそくスタートしましょう。最初は小山さんです。

左からおくD、小山

小山:私は「良い店には良いお客が集まる」です。放送で話されていた、満席の時に店員さんが下に降りてきて長田さんに声をかけたというエピソード、私も似た経験があって、すごく共感しました。

しま:どんな状況だったんですか?

小山:車椅子の母とあるお店に行った時でした。2階にあるお店で、上がるのも大変だし、上がってきて満席だとがっかりするだろうし、と考えてくれていて、嬉しかったんです。

おく:私、放送で紹介したそのエピソードの時、長田さんと一緒にいたんです。でも、実は私は何も思わなくて…。

小山:自然な感じだったんでしょうね。私は「やさしさ」って、そうやってごく自然にふるまって、相手に気付かれないほうがいいと昔は思っていたんです。でも放送を聴いて、気付かれていいんだと思い直しました。

おく:どういうことですか?

小山:やさしくしてもらったと感じられた時は嬉しいし、関係性を築くことにもつながっているなと思ったからです。今回は入れなくても「今度また来てみよう」って思えます。相手に気付いてもらおうと提供してしまう「やさしさ」だと負担になるので、違いが難しいですけどね。

しま:お店って、店員とお客さんという役割があるので、そういうやりとりはしやすいのかも。やさしさとは違うけど、店員さんがこのお店のこと好きなんだなって感じられるところは、居心地がいいですよね。

小山:それはありますね。その人が好きでそこにいるという感じが、お客さん側にも伝わりますよね。

あそびと仕事に境界線はあるのか

しま:さて、次は中川さん!

左から中川・おくD

中川:私は「消費とあそびの関係を考える」です。私、れんげ舎で子どもの活動のスタッフをしていて、時々子どもたちがお金で買える楽しさを求める場面があるんです。

しま:わかるわー(笑)。お金がないと遊べないの?って思うよね。

中川:お金を使って楽しめるあそびもある。例えばテーマパークとか。でも、私が求めているのは違う種類の楽しさなんです。

おく:どんなものなんですか?

中川:自分たちで場をつくって自分たちでやる楽しさです。テーマパークは人が作った場で楽しむものなので、その違いです。

しま:手早く楽しみたいと思うと、やはりテーマパークや映画など選びがちですね。ふいに時間ができて「あそべる!」ってなった時、意外にあそびが思いつかなくて迷うんですよね。

中川:時間のことは大きいなと思います。あと学生の時に「遊べるのはいまのうちだよ」って先輩とかに言われませんでした?

おく:わかる!それすごい言われた!

中川:私もやっぱり卒業旅行とか行っといたほうがいいのかな?とかよぎりました(笑)。あそびは余暇にやること、社会に出ると余暇は限られてくる、という考え方ですよね。

しま:これからは、だんだん「仕事」と「あそび」の線引きは曖昧になっていく気がするな。最近の職業、例えばYouTuberは本気で遊ぶことが仕事になったりしていますよね。

小山:あそびの仕事化、仕事のあそび化って、ちょっとイメージできない…。生活できるレベルにまで引き上げられるのは稀だし、全員ができるわけではないと思います。昭和ジジイの頭の固さなのかな(笑)。

中川:出来ない人がいてもいいと思うんです。自分はどうしたいか、選択できることが大事ですよね。

小山:構えずにやれるところからやるといいのかな。小さく楽しく始めようという人は、うまくいってるなと思います。

奴隷としてではなく、自分として生きたい

しま:さて、働くことの話題が続きましたが、最後はおくDの「人生を奴隷として楽しむ?それとも自分として楽しむ?」ですね。なかなかいいテーマ選びと流れですね(笑)。

右下に映り込んだれんちゃん

おく:私は、先日今の仕事を辞めることに決めたんです。れんげ舎ではなく、外で勤めている仕事の話です。で、辞めると言うと、決まって「この後、どうするの?」って聞かれるんです。「転職先決まってるの?」「結婚するの?」「次が決まってから辞めれば?」などなど、言われまくりました。

中川:すごい、社会通念パンチの連打(笑)。

おく:やはりその社会通念というのか、世の中の常識や流れに沿って選択してきてしまったんだなと感じていて、一旦リセットしたいんです。

しま:でも、決断には勇気がいるよね。

おく:今まで「やめる」という決断ができなかったのは、経済面と社会保障面が大きいです。人間関係ややりがいも原因だと思っていたけれど、やっぱりこの2つがやめられなかった大きな原因ですね。

中川:嫌だなと思いながらも働いている多くの人は、その壁が大きいでしょうね。

おく:私は、決まった枠組み・決まった責任範囲の中で働けるのは、楽でいいと思っていたんです。それに慣れてしまって、職場以外の生活にも響いていることに気付いたんです。決めないことが習慣化してしまうと、例え自分の日常がよくなくても、決断をしないから悪いなりに完成しちゃうんです。

しま:放送の中にあった「奴隷なりの幸せを謳歌し始めたら終わり」っていうやつだよね。

おく:何も決めないって、自分を失うということだとも思うんです。だから自分を取り戻さないと、と思って決断しました!

編集後記

今回は、進路のことや、普段のふるまいや行動についてなど、話していていろいろと考えさせられました。年齢ではくくれないですが、若いころはもっと対人関係や将来のことなど、切羽詰まりながら考えていたように思います。人生はよく旅に例えられたりもしますが、経験が増えれば余裕も生まれますが、手に入れたものがあれば失ったものもあるわけです。その時その瞬間の感じをベースに生きていないとなと、つくづく思いました。さて、次回はどんな話になるのでしょうか。来月もお楽しみに!(しま)

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